2010年6月4日金曜日

原子と分子

こんにちは。私は,普段,中学理科や高校化学を教えています。この度,化学だいすきクラブの編集者に仲間入りさせていただきました。みなさんと化学の不思議について学習していくのを,とても楽しみにしています。
さて,今やエコがブームになり,二酸化炭素のことをCO2というのをよく耳にするようになりました。CO2とは,1個の炭素原子(C)と2個の酸素原子(O)が結合して二酸化炭素分子ができていることを表しています。こんなに日常に使われている物質の構造について分かったのは,実はそんなに昔のことではありません。
イギリスの科学者ドルトンが原子を用いて化学反応のしくみを説明したのは,1803年のことでした。しかし,ドルトンの原子説だけではすべての反応を説明できませんでした。そこで1811年に提唱されたのが,イタリアの科学者アボガドロの分子説です。
ジュース,パン,醤油,ソース,洗剤,歯磨き粉,医薬品・・・と私たちの身の回りにある製品をよく見てみると,それぞれさまざまな物質が含まれていることに気がつきます。たったの200年で,近代化学が急速に発展してきているのです。みなさんも,今抱いている化学の不思議について勉強を重ねて,将来何か面白い発見ができるといいですね。