2010年4月10日土曜日

「化学」ってなんだろう

 こんにちは、皆さんはじめまして!hiroです。高校で「化学」を教えています。よく、高校生の生徒に「何で化学を勉強しなければいけないの?」なんて聞かれますが、それは簡単「必要だから」です。化学とは『もの』の材料に注目して、その性質を知る学問です。その材料のもととなるのが約110種類の元素なのです。だから、元素記号や化学式を覚えなければいけないのです。

 そのように答えるけれど、難しく考えることはないです。化学とは材料に注目する学問です。歯磨き粉や洗剤のパッケージに書かれている成分表から、それぞれがどんな役割をしているのか調べてみる。これも化学です。ホットケーキが膨らむ理由を成分表から考えてみてください。

2010年4月7日水曜日

今年はポーランドが熱い、かも知れません

先日、duffy先生が「コペルニシウム」のことについてお書きになっていましたね。


コペルニクスはポーランドが生んだ偉大な天文学者。その功績をたたえて、新しい元素の名前をコペルニシウムと名づけるなんて、なんて粋な計らいなのでしょう。ポーランドのワルシャワ旧市街には、彼の銅像がありました。左手に天体模型を持ち、何らかの教えを説いている最中なのでしょうか……。ちなみに、彼の名前を冠したものには、ポーランドの南西に位置するブロツワフ市の「ブロツワフ・コペルニクス空港 / Copernicus Airport Wrocław」があります。

ポーランドの生んだもう一人の有名人と言ったら、誰を思い浮かべますか?
ピアニストであり、作曲家でもあるフレデリック・ショパン。彼もポーランドの生んだ偉人の一人と思います。なんと今年2010年は彼の生誕200年ということで、ショパンイヤーと盛り上がっています。彼の名前は、ポーランドの首都ワルシャワにある国際空港、「ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港 / Warsaw Frederic Chopin Airport(Okecie Airport)」に冠されてもいます。

化学、という立場から有名人を探すと、やはりラジウムとポロニウムを精製、単離に成功したマリー・キュリーが筆頭に上がるでしょうか。生涯2回のノーベル賞を受賞しマリー・キュリーの生家は、ワルシャワ市内にあり、現在では博物館として一般に公開されています。
http://muzeum.if.pw.edu.pl/



博物館と言っても、彼女の本当のおうちがそのまま博物館になっているので、規模も小さく、大々的な展示はありません。でも、歴史の重みというか、偉業を成し遂げた人物がかもす重厚感が、いやがおうにもひしひしと伝わってきます。寒い国の建物だけに、オレンジの暖色系の壁がステキですね。


本当にキュリー氏が使っていた机とか、本棚とかも展示されていました。
彼女がアインシュタインと同じ時代に生きていた人物であることは、意外と知らない人が多いのではないのでしょうか。